3.グロース株やADRの中国株などに投資しすぎていた
グロース株(急成長中の株)やADR(米国預託証券)という、簡単に言うと米国市場に上場しているアメリカ以外に本籍を置く企業の株を十分なリサーチをせずに買ってしまっていたことです。
その中でも一番痛い目を見たのがフィンテック系と中国株です。
以下のチャートはPayPalのチャートです。
PayPalはアメリカ版のPayPayみたいなものと言えばいいでしょうか。取引の際の安全性が高く、現在では4億人以上いる大企業です。
数年前まではフィンテックという金融×情報技術のテーマが伸びていました。ブロックチェーンなどの技術が台頭する、仮想通貨などが盛り上がっていたという背景もありました。
そこで、大してリサーチもしないまま、伸びている、注目されている業界だからと投資をしてしまいました。買ってから数ヶ月は実際、鰻登りに株価が上昇していましたが、その後大幅に下落。大きな損失を被りました。
中国株については言うまでもないですが(中国は規制当局による政治的問題がかなり大きいです)、急成長市場は市場の期待を裏切った(想定より伸びが鈍化した時など)の下げ幅はかなり大きいです。以下はアリババの株価です。中国トップの時価総額を誇るアリババ株ですらこんなチャートです。
これは本当に大事ですが、こういったグロース株、小型株、新興国株など成長性が高い資産に投資を集中させるのではなく、安定した企業や他の資産などにも資金を分散させることが本当に大切です。
私の経験上、結局安定してリターンを得られているのはJ&Jのようなバリュー株やダウ採用銘柄のような企業でした。これらの企業は各業界のリーディングカンパニーでほかの企業が簡単に追い越せないような強みを持っている企業です。
これらの経験から私がこころがけていること
1.比較的安全な資産にも投資する
以下を見てください。これはコカコーラの近年の株価です。
もちろん、先ほどのPayPalのような急激な株価の伸びはないですが、飲食という生活に根付いた企業であり、業績はかなり安定しています。また、こういった安定した企業は配当を多く出してくれる傾向にあります。企業としても安定した利益が毎年出ることから、しっかり予定通りに配当を出せるんですね。
チャート上では大きな利益は出ていないように見えても、これに配当分を足して再投資することを考えると、実際のリターンはもっと大きいものになります。
2.中長期目線での投資をする
先ほど説明したように、米国株を短期で取引すればするほど手数料がかさんでいきます。
面白い研究で、投資のリターンが良かった人々を調べた結果、死者のリターンが一番高かったという話もあります。まあ、亡くなった人は短期で売買などできませんから、長期保有しているということになります。皮肉な話ではありますが、この話は長期保有の重要性を物語っています。
実際、短期で利益が出てすぐに売りはしたものの、その売った株が想像以上に値上がりし、もったいないことをした経験がある人は多いでしょう。僕も今でもそのようなことをやってしまいます。それで、なくなく高値で買いなおすと。
あなたが買った株はあなたなりのリサーチをして、投資に値すると判断した会社だと思います。自分の判断を信じて多少の値動きでは離さないホールド力が大事ですよ。
死者のリターンの話は面白いね。確かに、バフェットもいい銘柄をずっと保有しろって言ってるよね。
3.投資比率・期間の分散をする
米国株は二つの大きなリスクを抱えています。それは株価下落リスクと為替リスクです。
もちろん、株価が上がって円安に進む局面では大きな利益を期待できますが、その逆もまた然りです。
米国株は大きなポテンシャルを持っていますが、上記のように大きく二つのリスクがあることを忘れてはいけません。投資スタイルにもよりますが、期間の分散を心がけることが大事です。
また、投資対象を分散させることも大事です。私は中国株やフィンテックなどの急成長市場の株で大p来な損失を出しましたが、事前にリスクも考慮しこれらの株式の比率は全体の中では抑えていました。結果として損失はしたものの、全体でのダメージはかなり抑えることができました。
4.できる限り英語で情報を取る
こちらもできる限り実践するようにしています。でも、英語の情報が日本語と比べて情報の量がシンプルに多いです。そのうえ、第二言語ですから、情報リテラシーというのも日本語より下がってしまうこととは思います。
もちろん、これらをネイティブレベルに上げることは難しいですが、やはり物事には慣れというものがあります。今、Xで株、投資と調べるところをstock,investmentなどに変更してみてはどうでしょう。
みなさん、ここまでいかがでしたでしょうか?
ここ10年くらいの米国株のリターンは大きいように見えて、GAMMAなどの巨大テックを除くと以外と実は近年の日経のリターンととすごい差があるわけでないしですし、為替リスクも考慮すると脳死で投資できる対象ではないと思っています。
特に、英語で情報を取る必要性などは理解していても実践していない人が多いのではないでしょうか。
みなさんの投資生活が少しでも向上することを願っています
それではまた!
東京大学経済学部を卒業してサラリーマンをしています。投資歴は7年目くらい。
株式投資、FX、債券など資産運用について初心者でもわかりやすい情報を発信していきます。
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