投資家が毎日見るべき重要な株価指数5選

株式投資

みなさんこんにちは、小エビです。

本記事では投資をしているすべての方が、毎日絶対にチェックしたほうがいい指数についてわかりやすく解説します。

本記事の対象者
・投資初心者やこれから投資を始める方
・忙しくて、毎日情報をあまり取れない方
・なんとなく指標を見ている方

それではどうぞ!

毎日見るべき重要な指数5選

まずは、毎日見るべき指数について先に5つ紹介し、そのあと一つ一つについてその理由とともに詳しく解説していきます。

これらの指標は、もちろん常に見ておく必要は全くありませんが、一日一回はチェックしておくのが吉です。

それでは、各項目について詳しく見ていきましょう!

日経平均株価(日経225)

日本で生活している人なら、投資をしていようがしていまいが、ニュースなどで一回は日経平均がどうのこうのと耳にしたことがあると思います。

日経平均とは?

日経平均(日経225)は、東京証券取引所(東証)に上場する日本の主要225銘柄の平均株価を示す株価指数です。日本には約4000の上場企業がありますが、その中でも、会社の規模や価値の大きい225銘柄を選び、その影響度によって加重平均をとって算出されています。

つまり、日本の経済に大きく影響を与える企業の株価の動きがわかる指数ということですね。

以下は、日経平均の構成銘柄の比率を示したものです。このように、時価総額などのインパクトから、重みがつけられており、単純な225銘柄の株価の平均ではないことは覚えておいてください!

1ファーストリテイリング小売業10.8%
2東京エレクトロン電気機器6.4%
3アドバンテスト電気機器3.9%
4ソフトバンクグループ情報・通信業3.6%
5ダイキン工業機械2.9%
6KDDI情報・通信業2.8%
7ファナック電気機器2.6%
8信越化学工業化学2.4%
9テルモ精密機器1.9%
10TDK電気機器1.8
https://www.nam.co.jp/education/handbook/idx01.html

個々の株価は日々変動していますが、実際に毎日企業の業績に大きな変化が起こっているわけではありません。ですが、日経平均に大きな動きがあると、日経平均にそれにつられて下がったり上がったりしてしまいます。

日経平均の動きをウォッチしておき、大きな動きがあったら原因を調べてみると学びになると思いますよ。

まとめ
・日経平均は日本市場全体の動きを知るのに役立つ
・日経平均は企業の株価の単純な平均ではない

ダウ平均株価/S&P500

お次はダウ平均とS&P500です

ダウ平均とは?

正式名称はダウ工業株30種平均株価といいます。たった30の企業からなる指数で何がわかるんだと思われるかもしれませんが、以下の構成銘柄をご覧ください。

会社名業種
アップルテクノロジー機器
アムジェン医薬品 & メディカル リサーチ
アメリカン・エクスプレス銀行 & 投資サービス
ボーイング工業用品
キャタピラー工業用品
セールスフォースソフトウェア & IT サービス
シスコシステムズテクノロジー機器
シェブロンエネルギー – 化石燃料
ウォルト・ディズニー・カンパニー耐久消費材サービス
ダウ化学品
ゴールドマン・サックス・グループ銀行 & 投資サービス
ホーム・デポ小売
ハネウェル・インターナショナル消費財コングロマリット
IBM(インターナショナル・ビジネス・マシーンズ)ソフトウェア & IT サービス
インテルテクノロジー機器
ジョンソン・アンド・ジョンソン医薬品 & メディカル リサーチ
JPモルガン・チェース銀行 & 投資サービス
コカ・コーラ食品 & 飲料
マクドナルド耐久消費材サービス
スリー・エム消費財コングロマリット
メルク医薬品 & メディカル リサーチ
マイクロソフトソフトウェア & IT サービス
ナイキ耐久消費財
P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)パーソナル用品/サービス & 家庭用品/サービス
トラベラーズ保険
ユナイテッドヘルス・グループ医療サービス & 機器
ビザソフトウェア & IT サービス
ベライゾン・コミュニケーションズ電気通信サービス
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス食品 & 医薬品の小売
ウォルマート食品 & 医薬品の小売
https://www.smbcnikko.co.jp/products/stock/foreign/usa/knowledge/005.htmlより作成

全部、とは言わないまでも半分以上は知っている会社なのではないでしょうか?そしてご覧の通り、様々な業界のトップ企業から構成されていることがわかると思います。

当然、これらの企業の影響力とういものは大きいですから、ダウ平均が大きく動けば小さな企業の株価もつられて動きます。

ダウ平均は米国市場全体の動きを知るのに役立つ指数ですし、日本市場は米国市場につられて動くことが多いです。前日の米国市場の動きを見ることで翌日の相場を予想することができますよ!

S&P500とは

ダウ平均とは違って、この指標はニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している主要500銘柄の加重平均からなります。

じゃあ、ダウとは全然違うじゃないか、と思われるかもしれませんが、値動きはほとんどダウと同じような値動きをします

それはなぜかというと、ダウもS&P500も様々な業界の主要企業から構成される指数だからです。

というわけで、前述の30企業もS&Pに含まれています。

ダウ平均との違いに関して言えば、やはり500銘柄からなる指数ということで、一つの企業による影響は少し小さくなります。例えば、アップルの株価が大きく変動し、そのほかの株価は全く変わらない、といった状況の場合、ダウのほうが値動きが大きくなります。

まとめ
・ダウ平均とS&P500はともに米国市場の動向を知るのに役立つ
・ダウ平均とS&P500の値動きが大きく違う場合、ダウ30種のどれかに大きな動きがある可能性があり

ドル円

お次はドル円です。

おい、株価と関係ないじゃないかと思われるかもしれませんが、ドル円は実は株価とも大きく関係しています。

ドル円の動きからは様々なことを学ぶことができます。為替についてはこちらの記事でも説明してますのでよかったら見てみてください。

さて、みなさんの中には外国の株式などに投資している人がいるかと思いますが、一方で海外に住んでいる人の中には日本の株式に投資している人がいるわけです。

私たちが今のドル円で米国株買うのは円高に振れるとちょっと怖いな~などと思うのと同様に、海外の投資家は日本の株式を買う際に為替を意識しています

したがって、ドル円の動きから海外の投資家の行動をある程度予測することができるわけです。

もちろん、為替だけで説明がつかないことは多いですが、為替の動きを知ることは日本内外の政治やお金の動きなど多くのことを学ぶきっかけになりますよ

まとめ
・為替を知ることで株の動きの予測に役立つ
・為替に影響を与える要因は様々。いろいろなことを学ぶきっかけにしよう

東証グロース市場指数

続いて、東証グロース市場指数です。

これは、あまり耳にしたことがない人も多いのではないでしょうか。

まず、日本の株式市場には3つの区分があります。もともとは東証一部、東証二部など4つあった区分が、現在はプライム、スタンダード、グロースの3つに分かれています。

https://www.jpx.co.jp/equities/market-restructure/market-segments/index.html

先ほどの日経平均は、日本の大手企業が採用されていますので、基本的に東証プライム市場に上場している銘柄から構成されています。

一方で、プライム市場の銘柄数は、日本の上場企業約4000のうち1700程度と、上場企業数の半分以下なのです。なので、日経平均だけでは、日本の企業全体の株価の動きをとらえることが難しいわけです。

例えば、日経平均が横ばいのときで、なかなか値上がり益を享受できないように見える場面でも、グロース市場は伸びている、といったときもあります。グロース市場は上場して日が浅い、小規模な企業が多いので、大手企業とはまた違った動きをするんですよね。

全体としての傾向をより深く知るためにも、グロース市場指数をウォッチすることをオススメします!

ちなみに、以下の記事で上場したての株が多いグロース市場とも関連するIPO(新規上場株式)について詳しく説明してますのでよかったら読んでみてください。

まとめ
・日本の株式市場は、規模の大きさや特徴からプライム・スタンダード・グロースの3つの市場に分かれている
・グロース市場と日経平均は必ずしも同じ動きをしない

NASDAQ100

最後はNASDAQ100です。

NASDAQ(ナスダック)とはニューヨーク証券取引所と並び、米国を代表する株式市場の一つで、ハイテク・IT(情報技術)関連の株が多く上場しています。NASDAQ100は、そのナスダックに上場する銘柄の中の時価総額が大きい100社から構成されています。

こちらを取り上げた理由も先ほどの東証グロース市場を取り上げたのと大きくは同じです。

ただし、アメリカの成長企業ですから、その成長速度は日本のグロース市場の比ではありません。アップル、マイクロソフト、アドビ、インテルなど、世界を代表するハイテク企業の動向を知ることができます。

もちろん、アップルやマイクロソフトなどはダウ平均やS&P500にも採用されていますので、これらの指数はある程度似たような動きはするのですが、例えば2009年初頭から2023年末までのパフォーマンスはS&P500が約8倍程度なのに対し、NASDAQ100は約13倍とかなりのペースで成長してることがわかります。

まとめ
・NASDAQ100は米国のハイテク企業や成長企業の動きがわかる
・S&P500やダウ平均と比べ、成長率が大きいのが特徴

             

まとめ

みなさん、ここまでご覧いただきありがとうございました。

世の中には様々な銘柄や指標があり、そのすべてを毎日追うことは不可能に近いです。

本日取り上げた指標は日本・世界の動きを知るうえで非常に役に立つものですので、ぜひ毎日(毎週でも構いません)チェックしてみてください

それでは

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