皆さんはエポスカードをご存知でしょうか。
マルイやちいかわデザインといった印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなエポスカードの最高グレードであるエポスプラチナカードを徹底解説していきたいと思います。
エポスプラチナカードの概要
基本還元率 | 0.5% |
年会費 | インビテーション:20,000円 通常申し込み:30,000円 ※通常申し込みの場合でも年間100万円の決済で翌年以降20,000円 |
国際ブランド | VISAのみ |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 無し ※紹介制度で家族分のゴールドカードを年会費無料で発行可能 |
付帯保険 | 海外(自動付帯)/国内(利用付帯):最大1億円 |
空港ラウンジ | カードラウンジを無料で利用可(同伴者1名まで) プライオリティパス(プレステージ)付帯 |
グルメクーポン | あり |
コンシェルジュ | あり(VPCC) |
プラチナゴルフ | あり |
年会費は優遇があっても20,000円かかってしまいますが、それ以上の価値があるクレジットカードと確信しています。
上記の中で大きなデメリットは国際ブランドがVISAのみなので、まとまった支出の期待できるコストコで利用できない点と家族カードが発行できない点でしょうか。
エポスプラチナカードのポイントについて
ポイントの有効期限が無期限
エポス通常カードでは2年間の有効期限がプラチナ(ゴールドも)の場合、無期限となります。
貯まったらすぐ使う派の人にとってはあまりメリットにならないかもしれませんが、ある程度貯めてから一気に使いたい人にとっては非常にありがたいシステムだと思います。
特にマイル交換に絶大な効果を発揮します。
マイルは3年ほどで消失してしまいますが、遠くの地域(北米など)に行くには相応のマイルが必要になります。そんな時にもエポスポイントで保有しておき、必要な時にまとめてマイル交換することで無駄なく活用できるのではないでしょうか。
ボーナスポイント(最大10万ポイント)
エポスプラチナカードを語る上で欠かせないのがこのボーナスポイント制度です。
年間の利用額に応じて最大10万ポイントのボーナスポイントを受け取ることが可能です。
年会費が20,000円の優遇を受けている方は、年間100万円の決済で年会費をペイすることができます。
ただし年間500万円以降は200万円決済ごとに10,000ポイントに率が下がるので年間300万円までの決済がオススメです。
お誕生月ポイント2倍
誕生月の決済がすべてポイント2倍となります。
VISA加盟店での基本還元率が1%、マルイ系列での利用が2%になります。
大きな買い物や自分へのプレゼントは誕生月にまとめるのがオススメです。
家族利用でボーナスポイント獲得
上記でエポスカードでは家族カードが発行できないと申しましたが、家族(ゴールド・プラチナ会員)からの紹介で家族分のゴールドカードを年会費無料で発行することができます。
ただし、通常の家族カードとは異なり一人一人に利用枠が設定され、引き落とし口座も別に設定することが可能です。
また、家族全体での年間利用額に応じて更にボーナスポイントが付与されます。
全員がゴールドカードの場合でも付与対象となりますが、プラチナ会員がひとりでもいると還元ポイントが大きくなります。
選べるポイントアップショップ(3つまで)
対象ショップの中からよく利用する店舗を3つまで登録すると、そのショップでの還元率が3倍(基本還元率1.5%)になります。
個人的なおすすめは公共料金と保険関係です。
これらは他のクレジットカードで1.5%還元を出すのが比較的難しいジャンルになります。
マルイ系列店でポイント2倍
マルイウェブチャネル・マルイ・モディで基本還元率が1%になります。
この特典が目当てでエポスカードを契約する方は少ないかもしれませんが、抑えておいて損はないかと思います。
空港ラウンジサービス
プライオリティパスのプレステージ会員が無料で付帯
世界1,300か所以上のラウンジが無料で利用できるプライオリティパスのプレステージ会員が無料で付与されます。このプレステージ会員の年会費だけで通常申し込みであれば$469かかるため、年会費の元を取ることできます。
プライオリティパスで利用できるラウンジは通常のカードラウンジとは異なり、ビジネスクラス搭乗の際などに利用できる航空会社ラウンジやそれに相当するラウンジが対象となることが多いです。(ホットミールのビュッフェやアルコールも飲み放題のラウンジが無料で利用できます!!)
また、通常のカードラウンジでは対象ラウンジのほとんどが日本国内またはハワイであるため、海外空港で利用できないケースが多いです。ただ、プライオリティパスであれば、海外主要空港にはだいたい対象ラウンジがあるので、快適なラウンジライフを満喫すること可能です。
私自身、海外旅行に行く際にはこのプライオリティパスを使ってラウンジを利用しています。
関西国際空港のANAラウンジ、金浦国際空港のSky Hub Lounge、台湾桃園国際空港のOriental Club Loungeなどを利用したことがあるので、そちらのレビューもいつか投稿しようと思います。
カードラウンジは同伴者1名まで無料で利用可能
もちろん通常のカードラウンジも無料で利用可能です。対象ラウンジはこちら。
ゴールドカードは本人のみ無料ですが、プラチナの場合は、同伴者1名まで無料で利用可能です。
上記のプライオリティパスのラウンジは同伴者は有料なので、ご友人と旅行したりする場合に活躍するかと思います。
カードラウンジはプライオリティパスラウンジと比較すると見劣りしてしまうのですが、それでもソフトドリンクやお菓子が無料で提供されていることが多いので、搭乗口前で待っているより格段に快適な時間を過ごすことができると思います。
旅行保険
海外旅行保険(自動付帯)
エポスプラチナカードには海外旅行保険が自動付帯されます。
死亡/後遺障害 | 1億円 |
治療費用(障害・疾病) | 300万円 |
個人賠償責任(免責なし) | 1億円 |
携行品損害(免責3,000円) | 100万円 |
救援者費用 | 200万円 |
飛行機遅延費用等 | 2万円 |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 10万円 |
自動付帯でここまでの補償内容があると非常に安心できますね。
渡航先や病状によって必要な費用は変わるので一概には言えませんが、クレカ付帯のクレジットカードとしては上位の補償になるのではないでしょうか。
また、家族(本会員と生計を共にする親族(6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族))も補償を受けることが可能です。
死亡/後遺障害 | 2000万円 |
治療費用(障害・疾病) | 200万円 |
個人賠償責任(免責なし) | 1億円 |
携行品損害(免責3,000円) | 100万円 |
救援者費用 | 200万円 |
飛行機遅延費用等 | 2万円 |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 10万円 |
国内旅行保険(利用付帯)
国内旅行保険は海外と違って利用付帯のため注意が必要です。
死亡/後遺障害保険金額 | 最高1億円 |
入院保険金日額(フランチャイズ7日) | 5,000円 |
通院保険金日額(フランチャイズ7日) | 3,000円 |
手術保険金 | 最高20万円 |
また、家族(本会員と生計を共にする親族(6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族))も補償を受けることが可能です。
死亡/後遺障害保険金額 | 最高2,000万円 |
入院保険金日額(フランチャイズ7日) | 5,000円 |
通院保険金日額(フランチャイズ7日) | 3,000円 |
手術保険金 | 最高20万円 |
その他の特典
VISAプラチナコンシェルジュセンター(VPCC)
エポスプラチナカード保有者はVISAのプラチナコンシェルジュを利用可能です。
24時間365日様々な予約や手配が主なサービスです。
私自身何度か利用したことがありますが、LINEで気軽に依頼できるので便利でした。
自分専用の秘書がついたような気分になれるので、プラチナカードを保有しているステータス感が味わえるサービスだと思います。
プラチナグルメクーポン
エポスプラチナカードにはプラチナグルメクーポンが付帯します。
プラチナグルメクーポンとは約150店の高級レストランで指定コースを2名以上の利用で1名分無料になるサービスです。
単価2万円以上のコースもあるので、これだけで年会費の元を取ることも可能ですが、一休などで同じコースの大幅割引を実施していることもあるので要注意です。(プラチナグルメクーポンは定価での利用となります。)
レストラン優待
エポスプラチナカードではVISAプラチナ ホテルダイニングとVISAプラチナ ラグジュアリーダイニングの優待を受けることが可能です。
特典内容は
・VISAプラチナ ホテルダイニング:3,000円分クーポン(予約総額1万円以上で利用可)
・VISAプラチナ ラグジュアリーダイニング:5,000円分クーポン(予約総額2万円以上で利用可)
となっております。
どちらも毎月100名までと人数制限があるので、ご利用される方はご注意ください。
VISAプラチナゴルフ
エポスプラチナカードにはVISAプラチナゴルフのクーポンが利用可能です。
特典内容は
・国内約1,400か所の有名ゴルフコースで利用できる3,000円分のクーポン
となっています。
こちらも毎月の利用人数に制限(300名)があるので、ご注意ください。
エポスプラチナカードがおすすめなのはこんな人!
年間300万円決済する方でプライオリティパス等の特典も欲しい方
まずおすすめなのは年間300万決済されて、プライオリティパスやプラチナグルメクーポンがといった優待も利用したい方になります。
以下のグラフは獲得ポイント(基本還元ポイント+ボーナスポイント)から年会費(20,000円)を差し引いた実質還元率のグラフです。見ていただくと分かるように年間300万円決済時に一番還元率が高くなりまります。年間300万円決済時の実質獲得ポイントは35,000ポイントになります。
それでも1.2%に満たないので、年間300万円利用の場合、還元率のみで考えるとエポスゴールド+三井住友ゴールドNL2枚(VISAとMaster)の合計3枚持ちに勝てない計算になります。3枚を年間100万円ずつ使うと獲得できる合計ポイントは45,000ポイントになります。(この3枚は年間100万円決済時の還元率が1.5%になります。)
よって、獲得ポイントが10,000ポイント落ちても、ここまで紹介してきた特典が欲しいという方におすすめです。プライオリティパスの利用頻度や誕生日ボーナス等を加味して、天秤にかけることになります。
特典を利用しない場合は三井住友プラチナプリファードやエポスゴールド+三井住友ゴールドNL2枚の方が投信積み立てや年会費を考慮するとポイント還元率が高くなる可能性が高いです。
年間100万円決済で全てANAマイルに交換される方
次におすすめなのが年間100万円決済して獲得したポイントを全てANAマイルに移行する方です。
実はマイル効率が最高になるのは年間100万円決済時で、ANAマイル(交換レート60%)の場合で1.5%となります。(ボーナスポイント:20,000ポイント+通常還元ポイント5,000ポイント=25,000ポイント→15,000ANAマイル)
その場合、年会費の20,000円で15,000マイルを買うという考え方になりますが、ローシーズンであれば韓国に往復できるので、15,000マイルは20,000円以上の価値があると考えられます。
マイル還元率1.5%はかなり高く、年会費88,000円するANA VISAプラチナと同水準です。
マイラー御用達のマリオットボンヴォイアメックスプレミアムでもマイル還元率は1.25%なので、エポスプラチナは100万円決済時限定になりますが、非常に高水準なマイル還元率をたたき出すことが可能です。
結論:エポスプラチナカードは優秀なクレジットカード
ここまでエポスプラチナカードを紹介してきましたが、結論としては年会費以上の価値がある一枚だと確信しています。
プラチナカードとしての基本的な優待は一通り揃っていますし、そこそこの還元率を誇りながらプライオリティパスのプレステージ会員を年会費2万円で保有できるのは大きなメリットだと考えています。
流通系カードですので、ステータスという面では各種プロパーのプラチナカードには及ばない感は否めませんが、その分コストパフォーマンスに優れたプラチナカードという印象です。
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早稲田大学商学部を卒業後、某企業でサラリーマンをしています。
クレジットカードや旅行(マイル・ホテルライフ)について情報発信していきます。
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