2024年1月から新NISAが始まりますが、皆さんはもう準備はできていますでしょうか?
今回は投信積立におすすめのクレジットカードを3枚紹介したいと思います。
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新NISAの概要
まずそもそもNISA制度とは一体何でしょうか。
NISA制度:「NISA口座」内で毎年、一定の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度
通常であれば、株式や投資信託などの金融商品を購入して得た利益には約20%の税金が課されます。
しかし、NISA制度は「一定の範囲内で購入した金融商品から得た利益には課税しないよ!」という制度です。
そんなNISA制度ですが2024年1月から大きく刷新されることになります。
(以下の画像はSBI証券HPより引用)
従来と新NISAで大きく異なる点を3つ紹介します。
制度選択の違い
まず現行NISAでは「つみたてNISA」と「一般NISA」のふたつのうちどちらかしか選べませんでしたが、新NISAでは最大利用可能額中で「つみたて投資枠」と「成長投資枠」併用することができるようなります。
投資可能額の違い
従来は1年間で最大120万円が上限となっていましたが、新NISAでは最大360万円まで投資できるようになります。最大利用可能額も従来は最大800万円でしたが、最大1,800万円に増枠されます。
期間の違い
非課税となる期間も従来は最大20年のところ、新NISAでは無期限となります。
また、制度自体の実施期間も恒久化されるいことになります。
新NISAでは主に
の3点において、大きく改善されることになります。
新NISAに向けたクレジットカード選び
今までのNISA制度でも同じですが、投信積立にはクレジットカードを使うのがおすすめです。
最大の理由はクレジットカードのポイント還元を享受できるためです。
そんな新NISA向けのクレカを選ぶ際に大切になるのが以下の2点です。
証券会社
まず重要視するのはそのクレジットカードが利用できる証券会社です。
結論から述べるとクレジットカードで投信積立を行う際におすすめの証券会社は以下4社となります。
証券会社を選ぶ際には
銘柄を取り扱っていることを個人的には重要視しています。
有名どころでいうと「eMAXIS Slimシリーズ」などが該当すると思いますが、上記4社では全て取扱があります。
投信信託手数料が安い
以下のグラフ(三菱UFJ国際投信作成)をご覧ください。
これは信託手数料が年0.19%と年1.00%の投信を保有した際のリターンの差を示したものです。
信託手数料は年0.81%の差ですが、20年後のリターンは25.5%も変わるとのシュミレーション結果となっています。
やはり信託手数料は低いに越したことはないでしょう。
純資産総額が大きい
純資産総額と成績は決して比例するものではありませんが、NISAのように長期保有前提の場合はやはりある程度の純資産を持っていて安定した運用がされている投信を購入するのが個人的には無難かと考えています。
ポイント還元率・年会費
投信積立向けにクレジットカードを選ぶ際にはポイント還元率も大切になります。
例えば投信積立に対して5%の還元があるクレジットカードと1%還元のものとでは月5万円積み立てたとして24,000Pの差となります。
上記でおすすめした証券会社とクレジットカードの組み合わせは以下の通りです。
SBI証券×三井住友カード
SBI証券と三井住友カードの組み合わせは券種によっての還元率は以下の通りとなります。
三井住友カード(NL) | 三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード プラチナプリファード |
0.5% | 1.0% | 5.0% |
上記以外にもOliveフレキシブルペイでも券種によって同様の還元を受けることが可能です。
特筆すべきはプラチナプリファードの5%還元です。
他の証券会社×クレジットカードの組み合わせでもここまでの還元率は類を見ないです。
楽天証券×楽天カード
楽天証券と楽天カードの組み合わせは券種によっての還元率は以下の通りとなります。
楽天カード(一般) | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード |
0.5% | 0.75% | 1% |
ただし、代行手数料が0.4%以上のファンドの場合は一律1%還元となります。
また、完全インビテーション制の楽天ブラックカードは2%還元となります。
auカブコム証券×au PAYカード
auカブコム証券とau PAYカードの組み合わせでは券種によらず還元率は一律となります。
au PAYカード(一般) | au PAY ゴールドカード |
1% | 1% |
一般カード、ゴールドカードのどちらで積立を行っても一律1%の還元となります。
マネックス証券×マネックスカード
マネックスカードは1種類しか券種がありません。
マネックスカード |
1.1% |
マネックスカードで積立をする場合、どんな方でも条件無しで1.1%のポイント還元を受けることができます。
おすすめのクレジットカード3選
3位:マネックス証券×マネックスカード
まず3位ですが「マネックス証券×マネックスカード」の組み合わせです。
- クレカ積立1.1%還元
- 年会費実質無料
クレカ積立1.1%還元
「マネックス証券×マネックスカード」最大の特徴はクレカ積立が誰でも1.1%還元となる点です。
他社で1%の還元を出そうと思うと、ゴールド以上のカードを発行しなければならないケースが多いですが、マネックスであれば通常カードで1.1%還元を受けることが可能です。
ただし注意点として毎月の積立金額1,000円未満の場合は1.1%の付与にはなりません。
年会費実質無料
マネックスカードは通常年会費が550円掛かります。
ただし、以下のサービスにより実質年会費無料で保有することが可能です。
また、2年目以降ですがクレカ積立での決済も利用回数としてカウントされるので、実質年会費無料で持ち続けることができます。
マネックスポイントの使い道が少ない
マネックスポイントは以下の使い道があります。
「投資信託の買付」や「amzonギフトカード」への交換などがメインになるかと思いますが、三井住友カードのVポイントなどと比較すると使い道の少なさが否めません。
一応、ANAマイルやJALマイルへも交換可能ですが、レートが悪いのでオススメできません。
私ならマネックスカードは投信積立専用カードにして、日常ではもっと使いやすいポイントが貯まる「三井住友カード」や「楽天カード」などで決済を行うといった使い方をすると思います。
2位:SBI証券×三井住友カード ゴールドNL(Oliveゴールド含む)
第2位は「SBI証券×三井住友カード ゴールドNL」の組み合わせです。
Oliveゴールドでも同様の特典を受けることができますが、便宜上、以下では記載を省略させていただきます。
- クレカ積立1%還元
- 年会費無料で持てるゴールドカード
- ボーナスポイント
- 対象のコンビニ・飲食店で最大20%還元
クレカ積立1%還元
三井住友カード ゴールドNLのクレカ積立では1%のポイントが還元されます。
SBI証券は現時点でクレカ積立は「月5万円」までが上限となっていますので、年間MAXまで積立した場合、6,000ポイントの還元となります。
3位の「マネックス証券×マネックスカード」よりもポイント還元率は低いですが、その他の特徴を考慮すると0.1%還元率以上の差があると考えています。
年会費無料で持てるゴールドカード
三井住友カード ゴールドNLの通常年会費は5,500円です。
しかし、一度でも年間100万円以上決済を行えば、年会費永久無料で保有することが可能です。
年会費無料になってもゴールドカードならではの「海外旅行保険」や「空港ラウンジの無料利用」などの各種優待を使うことができるので非常にお得な一枚となります。
ボーナスポイント
三井住友カード ゴールドNLで年間100万円以上決済すると10,000Pのボーナスポイントを獲得することができます。
通常還元率は0.5%ですが、このボーナスポイントのおかげで年間100万円決済時点での還元率は1.5%と非常に高還元となります。
注意点として上記の年会費永年無料特典は一度でも年間100万円決済を達成すれば問題ありませんが、このボーナスを受け取るには毎年100万円以上の決済が必要となります。
対象のコンビニ・飲食店で最大20%還元
対象のコンビニや飲食店で条件を満たせば最大20%の還元を受けることができます。
一般的なクレジットカードの還元率が0.5~1.0%と言われていることを考えると非常に高還元です。
ただし、このVポイントアッププログラムを活用するにはOliveアカウントの契約が必須となるので要注意です。詳細は以下のリンクをご参照ください。
https://www.smbc-card.com/nyukai/merit/vpoint_up_program.jsp
1位:SBI証券×三井住友カード プラチナプリファード(Oliveプラチナプリファード含む)
そして1位に選んだのは「SBI証券×三井住友カード プラチナプリファード」の組み合わせです。
- クレカ積立5%還元
- 継続特典(最大40,000P)
- 対象店舗での高還元
クレカ積立5%還元
前章で各証券会社とクレジットカードの組み合わせ別の還元率を比較しましたが、5%という還元率は他に類を見ない高さです。
SBI証券は現時点でクレカ積立は「月5万円」までが上限となっていますので、年間MAXまで積立した場合、30,000ポイントの還元となります。
プラチナプリファードは年会費30,000円掛かりますが、そのほとんどをクレカ積立の還元分で取り返すことが可能です。
継続特典(最大40,000P)
三井住友カード プラチナプリファードでは前年の年間利用金額に応じて継続特典ポイントを獲得することができます。
年間利用金額 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 400万円 |
継続特典ポイント | 10,000ポイント | 20,000ポイント | 30,000ポイント | 40,000ポイント |
例えば投信積立(月5万円)+年間300万円決済される人であれば…
・投信積立:30,000ポイント
・通常還元ポイント:30,000ポイント
・継続特典ポイント:30,000ポイント
合計90,000ポイントを獲得することが可能です。
特約店で高還元
三井住友カード プラチナプリファードではプリファードストアと呼ばれる特約店で利用すると通常ポイントに加えて1~9%(2024年3月からは最大15%)の還元を受けることができます。
投信積立ポイント・通常還元ポイント・継続特典ポイントに加え、プリファードストア還元を考慮すると、三井住友カード プラチナプリファードは非常に高還元なクレジットカードと言えます。
先ほど三井住友カード ゴールドNLで紹介したコンビニや飲食店もこのプリファードストアの中に含まれており、Vポイントアッププログラムも活用すれば最大20%還元となります。
特約店の詳細は以下のリンクからご確認いただけます。
1位と2位はどちらも「SBI証券×三井住友カード」の組み合わせですが、個人的には年間200万円以上決済される場合は、年会費の差分を考慮しても「三井住友カード プラチナプリファード」の方がトータルで見るとお得になると思います。
早稲田大学商学部を卒業後、某企業でサラリーマンをしています。
クレジットカードや旅行(マイル・ホテルライフ)について情報発信していきます。
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